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橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに 2 背景、悪の大首領さま』

 ある日、星弓家の長男、軋人はかつての敵、クリムゾンデスロードを率いていた悪の一家と再会する。だが、かつての敵は完全に落ちぶれていた。首領は公園のブランコで酒をすすり、長女は家を出て、一家は壊滅していたのだ。
 壮大なようで壮大じゃない。派手なようで派手じゃない。つまるところ、これはセカイ系の先にある、せかいなんてどうでもいい、大事なのはうちの家族でい! みたいな作品なのだということが分かった。一巻では、自分の家族だけがせかいであったが、この二巻では悪の一家が現われて、敵対することで家族対家族の作品に昇華したように思う。それにしても、素晴らしい家族愛、家族小説であることよ。乗りも軽いし、心地よく読めてたいへん嬉しい。
秋山真琴 | _ | 20:52 | comments(0) | - |
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