2007.06.20 Wednesday
尾関修一『麗しのシャーロットに捧ぐ』
その『異変』にシャーロット・フェリエが気がついたのは、つい最近のことだ。幽霊屋敷の噂、唐突に辞めた先輩メイド、血染めの日傘を差した女の幽霊、そしてけして開けてはいけないと言われた扉。シャーロットが『その』扉を開けてしまったとき、人形作家・フレデリックのもうひとつの顔が明らかになる。
第6回富士見ヤングミステリー大賞・佳作受賞作。素晴らしい。これこそ秋山が探し求めていた本と言っても過言ではないだろう。怪奇幻想とミステリの融合。最近では、三津田信三が精力的に挑戦している領域だが、もうひとりこのジャンルに乗り出していた作家がいたとは……もっと早くに読むべきだった。そう、とにかく怪奇幻想っぷりが素晴らしいのだ。ミステリとしても、作中作や時間トリックといったトリックが旺盛に使われているし、非常に好ましい。次の作品が出たら迷いなく買う。
感想リンク:リッパーさん/deltazuluさん









