2007.08.24 Friday
西尾維新『零崎軋識の人間ノック』
“愚神礼賛”──シームレスバイアスという名前を持つ釘バットと同じ二つ名を持つ殺人鬼、零崎軋識。“殺し名”第三位の零崎一賊において、マインドレンデルを持つ零崎双識と同程度のちからを持つものとして恐れられている彼には、しかしもうひとつの顔があった。ときに零崎軋識として、ときに○○○○として動く彼の脳裏にあるものとは……。
『クビキリサイクル』に始まる戯言シリーズの外伝に位置づけられるであろう零崎シリーズの第2巻。このシリーズでは毎巻、零崎一賊のうちのひとりが主人公として取り上げられているが、本書では「だっちゃ」が口癖の零崎軋識が主人公。「狙撃手来襲」「竹取山決戦」「請負人伝説」の三章仕立てになっており、いずれもミステリ性や青春性は色薄く、異能力者同士のバトル物に特化している。また、萩原子荻・西条玉藻・市井遊馬・千賀てる子・匂宮出夢・石凪萌太といった本編では脇役だったキャラクタが、零崎一賊の前に立ちふさがるのだが、それぞれに意外に強かったりして(それとも零崎一賊がそれほど強くない??)面白かった。特に『クビツリハイスクール』好きのひとには、途中の巻をすっ飛ばしてでも、読んでいただきたいと思う(西尾作品では死に対するネタバレの配慮が、刊行順を問わずなされているので、必ずしも刊行順に読む必要はありません)。
感想リンク:雲上四季 リクリップス のべるのぶろぐ










