2008.07.13 Sunday
清野静『時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット』
正式に時砕きとして承認されたリンネ。先代の時砕きが有していたトランクを譲り受けた彼女は、その中に“バベルの塔”に繋がる時の把手という名を持つ道具を手に入れた。格好の遊び場を見つけた彼女を、悲劇が襲う。
認めようと思う。確かにこのシリーズは面白い。少年少女が日常から一歩、見知らぬせかいへと飛び出て、ドキドキワクワクな冒険を行い、心温まる結末に辿りつくのは見ていて実に心地よい。けれど、もしかしたら本書はそれだけの小説なのかもしれない。
シリーズ3作目となる今回は、珍しいことに随所に不幸フラグが張り巡らしてあった。「このときの彼女たちは、後にあんなことになるだなんて思いもしなかったのだ」というような、読者の不安感を煽るような描写が散見されたのだ。当然、期待を抱いてしまう。便利なアイテムを多用したリンネたちに、どんなしっぺ返しが来るのかと。それが、あんな結末だなんて……愕然とした。
いや、けっしてつまらないわけではない。駄作ではない。けれど、何と言えばいいのか、予想の範疇に収まりすぎてしまったと言うのがいちばん近しいかもしれない。読後、秋山が抱いたのは、あれだけ読者の不安感を煽っておいて、こんなところに着地するのかよ! という釈然としない、不完全燃焼感のようなものだった。次回作に期待。
シリーズ3作目となる今回は、珍しいことに随所に不幸フラグが張り巡らしてあった。「このときの彼女たちは、後にあんなことになるだなんて思いもしなかったのだ」というような、読者の不安感を煽るような描写が散見されたのだ。当然、期待を抱いてしまう。便利なアイテムを多用したリンネたちに、どんなしっぺ返しが来るのかと。それが、あんな結末だなんて……愕然とした。
いや、けっしてつまらないわけではない。駄作ではない。けれど、何と言えばいいのか、予想の範疇に収まりすぎてしまったと言うのがいちばん近しいかもしれない。読後、秋山が抱いたのは、あれだけ読者の不安感を煽っておいて、こんなところに着地するのかよ! という釈然としない、不完全燃焼感のようなものだった。次回作に期待。





